とても大切、自浄作用。

わたしはステーションを3つほど渡り歩きましたが、
いつも違和感をおぼえていたことがあります。
それは、前回のエントリーにも通じる話なのですが、
良くも悪くも、この業界が長い人には役人気質な人が多いなということです。

簡単に言えば「年齢」や「立場」へのこだわりが強く、
しかも無意識にまで染み込んでいる印象があります。

かのマイルス・デイビスは「年齢というのは、何をやっているかだ」と言っていましたが、
わたしもまったくそう思います。「何を分かっていて、何をやっているか」だと。

お喋りによく出てくる「年齢」というのは、客観的に数値化された番号に過ぎません。
だって、本人がいつ生まれたのかは外部からの情報で初めて分かるわけでしょう?
自分自身がこつこつ実らせてきた「年輪」とはまったく関係ないんです。
そして人は誰かの「年齢」には惹かれず、「年輪」に惹かれますよね?
つまり、年輪こそがその人を評価する基準であるべきです。

弊社では、これから人事査定を詰めていくことになりますが、
職種に関わらず、完全能力主義にするつもりで思案しています。
それぞれの持ち場での専門的な能力はもちろん大切なんですが、
あらゆる側面からその人の年輪をじっくり評価したいと思っています。
なぜなら、在宅ケアという仕事ほど、そこを問われる仕事はないと考えているからです。

ちょっと話をそらします。
わたしはあるアーティストグループに所属しているのですが、
チームに凄腕がいます。誰もが入りたがるアトリエのチーフをやっています。
なんと、そのアトリエは、5年しか所属できないルールがあります。
これ、経営者目線からしたら???です。
なぜかって、それだけ厳しい競争を勝ち抜いてきた人を採用できるんですよ?
自分のところにずっといてもらって活躍させて稼げばよくないですか?

でも違うんです。お互いのためにならないんです。
5年賭けてみろ、うちをつかって自力をつけて独立しろ、
でも、もしモノにならなかったらあきらめろ、と。
とても厳しく、あったかーい、ルールです。

そんな奇異なルール、そこのアトリエだけでしょ。って?
いいえ、違います。別職種の友人も同じルールの中で闘って、いま独立してます。

またちょっと話をそらしましょう。
そもそも終身雇用という制度自体、制度ですらなく、企業都合の流行りでした。
なんのための流行りかというと、どこもかしこも成長する前提においては、
出来るだけ人材を確保しておきたい、競争相手に情報を漏らされたくない、
このふたつが強く働きます。それゆえの流行りだったんです。
そしたらまあ自然と年齢による査定になりますよね。
ですので、もうこれからの日本で期待できるシロモノじゃないです。当たり前ですね。

本筋に戻します。
どんなに優秀な人でも、温室に囲ってもらいながら危機感なく過ごしていれば、
必ず堕落します。人にせびるようになります。人のせいにする癖がつきます。
人はそこまで動物として立派に生まれついてないですから。
会社もそうです。チームもそうです。もちろん、わたし自身も。

よって、考え方として本質的に重要なのは、
けっして「会社を守るため」の経営ではなく、
「守るに値する会社であり続けるため」の経営だと思います。

そこさえ押さえていれば、紆余曲折はつきものだとしても、
おのずと自浄作用が働く、魅力的な組織になるんじゃないでしょうか。

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