しっかり覚えています。

実は私、サッカーにはあまり興味がなく、
盛り上がっているらしいW杯もほとんど観ていません。。。
が、ニュースやネットを眺めているうち、
サッカーそのものとは違うところでちょっと気になったことがありました。
それは本田選手の発言に対する反応です。

詳しい状況は知りませんが、どうやら本田選手が、
「清々しい」を「きよきよしい」と音読したみたいで、
その間違いを小馬鹿にする人たちがいたようです。

字面は知っているのに音がわからなかった、ということは、
本田選手はこの言葉を、書籍か新聞か、つまり文字で読んだわけです。

私は、この類の嘲笑が大嫌いです。
私の生まれ育った地域は、お世辞にも治安が良いとは言えず、
当然ながら教育レベルも高くありませんでした。
以下、やや大げさに聞こえるかもしれませんが続けます。
教育や風土を含めた限られた情報環境の中で、
自分なりに手をのばして知ろう学ぼうとしても、
独りで格闘しているゆえに、何かがズレるとそこで修正できない、
そういうネガティヴな側面はたしかにありますが、当人サイドから見れば、
いかに本田選手が自分なりの学びに忠実だったかがうかがえる間違いです。

人間は、書かれたものを話しています。

かつてカフェバーを経営していた頃、
非常にハイレベルな言語を操るプログラマーさんたちによる
定期的なミーティングスペースとして店を使ってもらっていたことがありました。
全国からホテルをとってでも参加してくるようなミーティングでしたが、
その中に東北の田舎町から高校生がひとり参加していたのがすごく印象に残っています。
もちろん本人は非常に早熟で能力の高い高校生で、普段はチャットなどで情報共有していたみたいですが、
じかにプロフェッショナルである人々のプレゼンを聞いたり、わからないことや疑問をぶつけたり、
そういうことにはとても大切な意義があるのだな、と傍から見ていて感じさせられました。
現場で活躍しているプロがその場で修正してくれるのです。

間違いは社会側の、大人側の責任だと私は思います。
責任は、どこかにぽっかり浮いていたり置いてあったりするものではありません。
責任は、「まるで自分に責任があるかのように振舞う」時にだけ、その者にだけ発生します。

その後、本田選手はこうツイートしたらしいです。
「お恥ずかしい。漢字が苦手で。でも、もうしっかり覚えました。」

資格学校に通っていた頃、
国民皆保険を「こくみんみなほけん」と読んでドッと笑いを起こした私、
でも、もうしっかり覚えました。

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