わからない地平まで 自分のからだで

私はこの会社の経営以外にも、いくつか仕事をしています。
名刺やらパンフレットやら店舗外装なんかのデザインをしたり、
某アーティストレーベルに所属して本をつくったり、とかなんとかです。

実はまともに就職したのも、この業界に興味を持ったことと、現場の方々を知らなければ敬意を持てないし、経営もできない、と考えて某ケアステーションに就職したのがはじめてで、それなりに名前の知れた大学は出たものの、出世にも自己実現にもまーーーったく興味なく、屋台やったり、飲み屋やったり、まあ好き勝手して生きてきました。その間にとてもつらく惨めな思いもたくさんしていますが、その手の話はまた後日。

ところで、みなさん。上昇志向、あります?
自分のことを考えると、ある気もするんですが、相対的には乏しい気もします。
というか、無意識にそういう道を避けてきた自覚さえあります。
その理由は自分なりには思い当たるんですが、それはおいといて、
結論から言うと、上昇志向を持って意欲的に取り組んで、その上昇志向に潰される例をたくさん見てきました。
つまり、上を目指すとうまくいかない、というのが若造の自分なりの結論です。

「上」というのは、「その時の自分の視野」で眺めた「誰かがつくりあげた価値」のことです。
そこに向かおうと必死に努力するのは当人の自由ですが、その価値をつくりあげた誰かが、その誰かなりに歩んできて「たまたま」辿り着いた場所ですから、他人が勝手に下から見上げて、あたかも揺るぎない価値のようにあがめて近道しようとしたって、いつまでも辿り着けないんです。当然ですよね。

周囲の「かっこいいな」「魅力的な大人だな」と感じる人たちを思い浮かべてみると、自分なりに、自分だけを資源として頼りながら、少しずつでも前に進もうとしている人たち、前に進もうとすれば道は勝手に傾斜がついて、本人が気づかないうちに高い方へ移動してしまっている人たち、です。

なんかを成し遂げた人のおそらくほとんど、「現実見ろ」「おまえじゃ無理」「世の中甘くない」、
このぴーてぃーえー的三種の神器を食らったことがあるんじゃないでしょうか。
じゃあ、そんな説教を得意げに言いたがる連中がなんか成し遂げてるかといえば、
まあこいつらなにもしちゃいないんすわ。

ちなみに、私の友人で最年長は68歳の男性で(友人というよりはかわいがってもろてる。。んかな)、この前飲んだ時、障害児の放課後デイサービスでボランティアやっているといきいきと話してました。有名な某外資企業の支社長さんだった方なのですが、この10年以上の付き合いの間で、一度たりとも上から目線で話されたことないです。
学生時代は、用心棒で稼いだり、まあやんちゃ枠だったみたいですが、ものすごく身軽で、やさしく、柔軟な方です。自分とはまったく資質も興味も違うけれど、かっこいい大人だなと会うといつも感じます。
優秀な人って、多くの人たちよりも大きく深刻な問題にぶつかってしまうので、どこかで、より大きく深刻な挫折を味わいます。それゆえ、優秀な人で無意味にえらそうな態度とる人にほとんど会ったことないです。

自分なりに、わからない地平まで、自分のからだで進むしかないんです。
おそらく、どんな仕事でも、どんな遊びでも。

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