事業というのは、思い通りにいくことなんてほぼありません。
自分の経験と感覚でいうと、打率1割いけば御の字じゃないでしょうか。
やってみなければわからないことだらけで、やりながら考えるしかなく、
やってみなければ、何を考えるべきかすらわかりません。
ですが、この上なくありがたいことに、いまのところ
いおりは通常のステーションをはるかに上回るペースで歩めています。
有望な人材も昨年末あたりから続々と入職が決まっています。
さて、新入社員にいつも話していることがあるんです。
いおりに興味を持ってくださる方にも伝えておきたいことです。
「間違えていいよ、間違いを失敗にしないのはおれの仕事だから」
有望なスタッフが続々と入ってきてくれている以上、
その人たちを萎縮させたり遠慮させたりしてはいけません。
むしろそれはいおりの未来にとって損失になってしまいます。
自分の信じること、やりたいことを、必死に実現しようとして
それでもうまくいかないなら、それでいいじゃないですか。
本人はつらいでしょうし、恥ずかしい思いもするでしょうが、
そのにがい気持ちと、そこからの創意工夫こそが、
本人といおりにとっての、未来の財産になるはずですから。
しかし一方で、チームスタッフや、サポートしてくれている方々や、
自分の事情に寄り添ってフォローしてくれた人、などなど
そういう方を踏みにじるような言動だけは、絶対に認めていません。
社労士さんとも、そこは厳密に打ち合わせをしていますし、
もしそんなことが起きたら、役職や職種に関わらず、
わたしに直接訴えてきてくださってOKです。
わたしたちの仕事は、
苦しく厳しい状況にある利用者さんにケアをお届けする、
在宅ケアというとてもプレッシャーのかかる仕事です。
時には、自分の想像力を限界まで駆使し、
時には、枯れそうな自分の心を振り絞り、
目の前の利用者さんの心と体を
利用者さんご本人と一緒に肯定していく仕事です。
そのためには、
チーム内では、心のうるおい、ゆとり、が絶対に必要です。
お互いの間違いは許し合い、お互いの心は踏みにじらないこと、
これをいおりの明確なルールとして、今後も運営してゆくつもりです。