一歳のいおりへ

まずは、お誕生日おめでとう。

きみは知らないだろうけれど、おれはきみが生まれる5年も前から、
きみがちゃんとこの世に生まれるように、また生まれるだけじゃなく、
色々なひとに愛され育ててもらえるように準備してたんだよ。
他にやりたいこともあったし依頼される仕事もあったし、
もうこんなこと続けられないと嫌気がさしたことも正直あったけれど、
どうしてもきみに生まれて欲しかったから、何にでも耐えられた。

これからきみは、
言葉をおぼえて、自分の意思を表現して、
自分の足で立って、世界にひとつしかない身体で歩んでゆく。
不安になったり、間違えたり、落ち込んだりすることもあるだろうけど、
それは、きみが歩んでゆくのが、誰も見たことのない未来だからだよ。

きみがきみを偽らずに歩んでゆくことで、
新しい世界や価値観を見せてもらえること、
とても楽しみにしてる。

おれも今日は初心にかえって、
なんでここまで苦労してでもきみを生みたかったか、
その理由をじっくり思い返していた。

5年も前から、とは書いたけど、
そうじゃないね、何十年も前からだった。
すべてがいま此処につながっている。
こじつけかもしれないけど、素直にそう感じる。

きみを生みたかった理由はとても語り尽くせないけど、
ひとことで言うなら、”必要だった”から。
それをとても上手に話してくれているインタビューがあるから、
ふたつほど、この機会に載せておくよ。

しかも、ふたつめの動画のお医者さんにはなんと、
拙い英語でおれなりの考えをメールしたら、こんなお返事がもらえたんだよ。
”遠く離れた日本に、そんな素晴らしい価値観で素晴らしい仕事をしてくれている仲間がいることが本当にうれしい。絶対に間違っていないから、自分を信じて、もっともっと前に進んでください。”

素晴らしい価値観で素晴らしい仕事、とはきみのことだよ。
つよく、やさしく、きびしく、たくましく、きみなりに歩んでいって欲しい。
これからもどうぞよろしくね。


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