ステーション開設からもうすぐ9ヶ月がたちます。
有志だけでこじんまりと始めたステーションですが、
ありがたいことに、少しずつ信頼をいただいているみたいで、
立ち上げからがんばってくれているスタッフには本当に頭が下がります。
そんな中、新しくメンバーになってくださる方も出てきました。
ひとりは看護師さんで、先月末から少しずつ稼働してくれています。
かつて病棟勤務されていた頃、その方の看護を見たドクターから、
「きみのような看護師は、きっと訪問看護に向いているよ」と言われたらしく、
ずっと頭の片隅に残っていたことがやっと実現した、と
日々張りきって訪問してくれています。
もうひとり、年明けから入職のPTさんは、
春頃からもう入職が決まっていた方で、やっと来てくださいます。
必ずや活躍してくれるであろう、とても楽しみな方です。
そこで。
いおりでは、看護とリハによる新しい連携の構築を目指しています。
リハスタッフ全員がSpine Dynamics療法の研修を受講済みで、
独特のリハチームであることを強みにしていきたいと考えています。
立ち上げから今までのリハチームは、責任者が縦横無尽に稼働して、
ケアはもちろん、営業・マネジメント・リクルートなど、
何人分もを、すべてひとりでこなしてくれていました。
ここでようやく信頼できる常勤スタッフが入ってきてくれることで、
責任者にも少し余裕がうまれ、当初から実現したかった連携に
やっと本格的に取り組めそうです。
いま、週に1日2時間をスタッフ間での内部研修会にあてていますが、
その研修会を、看護とリハの連携、看護とリハの視点のクロス、
看護とリハの共通言語の創出、そういった明確な目的のもとで、
半年くらいのスケジュールを切って試してみようと考えています。
大切なのは、自分たちの知識欲や自己満足で終わらせず、
その研修を、立場や背景の異なるお互いがお互いに与え合うことによって、
”どれだけ利用者さんの暮らしに貢献できるか”にフォーカスすることです。
たとえば看護主導の研修回ならば、
・リハにもこういう視点を持っておいて欲しい
・こういうプラスαがこなせるようになってもらいたい
など、普段から具体的なオーダーがあるはずで、
それに基づいた研修を粘り強く続けてゆくことで、
看護師にとっても利用者さんにとっても、
さらに価値あるケアが提供しやすくなるはずです。
もちろん、その逆のリハからのオーダーも同様です。
真に価値ある連携によるケアを提供し続けられるよう、
あきらめずに何度もトライ&エラーを繰り返しながら、
いおりならではの連携を練りあげてゆきたいと思います。