世の中にはたくさんの”療法”と呼ばれるものがあります。
催眠療法、対症療法、食事療法などなど…
おもにわたしたち訪問看護ステーションが提供できる療法では、
理学療法(理学療法士)、作業療法(作業療法士)、言語聴覚療法(言語聴覚士)、
などが知られていると思いますが、個人的にいつか在宅ケアに参加していただきたいのが、
音楽療法士さんです。
こと日本では、”音楽療法”の定義があまり明確に流布されておらず、
曖昧なくくりになっていますが、米国では広く認知されている職業です。
(定義づけに関してはここでは省きます、興味ある方は調べてみてください)
わたしは自分自身が音楽好きですし、演奏もしていましたし、
今でもスタジオに通って日常的に稽古したりしているのもあり、
以前から音楽療法に関心がありまして、SNSやブログなどで、
佐藤由美子さんや智田邦徳さんの活動をフォローさせてもらっていました。
まだまだ勉強不足はおろか、興味半分でしか知らないレベルですが、
世間に流布されているような、”音楽を聴いてもらって癒す”療法ではなく、
もっと”関係性に重心を置いた”療法であるということは認識しています。
いまはまだ、現実的に施設やデイサービスなどでしか活躍の場をつくりにくいのかもしれませんが、
いつかこういう方々も当たり前のように在宅ケアに参加していただけるような日が来たらいいな、
そのための設計が出来たらいいな、とひそかに企んでいます。
そのうち、近隣のステーションに声かけて、
合同で音楽療法士さんを呼んでレクチャーしてもらったり、
様々な職種を集めて相互ワークショップを開催したり、
そういうインタラクティヴな研修も企画してみたいですね。
在宅ケアステーション(看護介護問わず)の未来形は、
おそらく、今のような在り方ではないでしょう。
また、今のような在り方のままではもったいないとも思っています。