今月からいおりは三年目に入りました。
これまでの二年間、良いことも悪いことも山ほどありましたが、
ともあれ、今日たしかに存続できていること、
間違いなく日々支えてくださる皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。
さて、三年目を迎えるにあたり、
今年度追求すべきテーマを決めました。
それは「丁寧さ」です。
ご存知のように、いおりはスタッフ7名の小さなステーションです。
当然ながら、訪問範囲も広くありませんし、広告費もかけられません。
ですが、生き残る術はいくらでも見つけられると思うんです。
ここ半年、びっくりするくらいの素晴らしいご縁をたくさんいただきました。
たくさんの素敵な方に声をかけていただき、その中には入職してくださった方もいます。
同じ地域内で同じスピリットで活動されている方にもよくしていただいています。
思わぬ方がこのブログを読んでくださっていることも知りました。
来月には、ずっとやりたかったプロジェクトチームが本格始動し、
ようやく、自分の得意分野である企画プロデュースを実現できます。
ブレずにいた分、たくさん傷も負いましたが、
ブレずにいた分、出会うべき人たちとやるべきことを手に入れました。
これが幸せでなかったら、経営者の幸せなんてないです。
だからこそ、なのです。
ずっと遠くだったはずの目標が思わぬ速度で近づいてきている時ほど、
身の回りにあるすべてにたいして「丁寧に」取り組んでいくべきだなと。
なんせ、才能も実力も資金もいらないんですよ。
創作系で特に顕著なので例にあげますが、
自分のまわりの一級のデザイナー、ミュージシャン、建築家、
などの連中に共通しているのは、「絶対に雑なことをしない」点です。
中途半端なイメージや個性を持ち出してなんか表現した気になってる人、
わりと見かけません? あれ、必ず行き詰まります。
今日、共同で創業した取締役と話していたら、ふと取締役が、
「まだ勝負すら出来てないよね」と言いました。まったく同感です。
もっともっと、はるか遠くを目指して起業したのですから。
「丁寧さ」をテーマに持ってくるきっかけになった言葉があります。
とある知り合いから、私がつまらぬ方にとんがっていた頃に言われた言葉です。
「そこまで信念があってモノの原理も見えるなら、
えらそうに構えてまわりを見下しながら疲弊していくより、
まわりを底上げして引っ張っていくような存在を目指すべきじゃないのか?」
その体現を目指すためには、
誰もが出来る地味な努力であり、
誰もがめんどくさがる地道な忍耐でもある、
「丁寧さ」こそが最も重要だと思っています。