だいぶごぶさたしてしまいました。
運営に関わっているプロジェクト主催のセミナー&ワークショップや、
デザインまわりのご依頼を数件いただいたりなど、
おかげさまで、怒涛のような、でもとても充実した5月でした。
さて、今日は自分の現在の年齢から思い返したことがあるので、つらつら書いてみますね。
私が介護の資格学校に通い始めたのは三十八歳の時でした。
何度か書いているように、そもそもステーション立ち上げが目的だったので、
入学して間もない頃から、NICU出身の担任含め、
様々な講師さんたち(看護師、介護福祉士、理学療法士、社会福祉士、精神保健福祉士など)に、
自分がやがて起業する意志があること、実現したいこと、その着想など、
諸々の相談をさせてもらっていました。
実は、途中まで、看護師に進路変更しようか迷っていたんです。
介護の学校を卒業した後に大学の看護学部に編入しようか、など。
あと、社会福祉士の道もおぼろげながら興味はありましたね。
そんな頃、NICU出身のクラス担任(とても素敵な先生でした)との面談で、
「あなたは、今からでも医者になるべきだ」とアドバイスされました。
お友達の旦那さんが銀行を辞めて当時の私と同い年で医学部に入り直したらしく、
そのエピソードなども添えつつ、医学部への道を奨めてくれました。
私の卒業した大学には医学部がなかったし、身内にも医者はおらず、
まるで医学に縁のない暮らしをしてきた私にとって、
あまりに吃驚する、あまりに光栄なアドバイスでしたが、
結局、私は早く現場に出る道を選び、
資格学校卒業と同時に訪問介護ステーションに入職しました。
それからなんやかんやあり、今年で6年になるのです。
もし、あの時決断して医学部を目指していたら、まぐれ中のまぐれで入学できたとして、
今頃どうだったかなあ、と、ふと6年を区切りに思い返しました。
訪問介護の世界に飛び込んで、紆余曲折あって、でも自分のやりたいことは見失わず、
いま実際にステーションを運営していて、まだまだ課題は山ほどありますが…。
もし、時間が戻せるとしても、起業したゆえに恵まれたたくさんの出会いと、
様々なチャレンジに付き合ってくれる今の仲間を失うのは、やっぱり絶対に嫌だなと思います。
三年目にしてようやく、
起業したときのインスピレーションに賛同してくれる方々と少しずつ知り合えてきた、
これから手を取り合いながら一緒に歩みを進められるかもしれない、そんな感触があります。
6年前の選択を後悔しないためには、
6年前のアドバイスに報いるためには、
これからの自分を、自分で正解にしていくしかないですね。
まだまだ精進いたします。