visiting nurse

英語では何通りかの言い方があるみたいですが、
個人的には、訪問看護師=タイトルの呼び方が好きです。

今回書きたいことは、個人情報にも関わってくることで、正直悩みました。
ですが、いおりの特徴でもありますし、是非知ってもらいたいことなので、
出来るだけ具体的な描写は控えつつ、書いてみたいと思います。
だいぶ筆が鈍く、また恣意的な印象のエントリーになるとは思いますが、
そういう事情ですので、どうかご容赦ください。

弊ステーションの目黒サテライトでは、通常のご依頼も承りつつ、
障害や精神や重心へのアプローチを大切にしています。
それは、利用者さまご本人のみならず、親御さんはもちろん、
ご友人や生活空間が含まれるネットワークにアプローチすることです。

障害を抱えるお子さんを持つ親御さんの不安は、
とても平易に語れるものではありません。
認識にならない。なりえない。
人間関係は家族であろうと複雑で流動的です。
それでもやはり、自分がこの世を去った後のこと、
確実に一日ずつ訪れるその日への不安は、想像を絶します。

この子はどうなるんだろうか。
誰と暮らしていくのだろうか。
誰が助けてくれるのだろうか。
自分に責任があるんじゃないだろうか。
もうすぐ背負えなくなる時がくるのに。
受容できるのだろうか。お互いに。

その状況に直面している某訪問看護師は、
病院、主治医、相談員さん、グループホームのスタッフさん、などなど…
その方にまつわるすべての関係者を巻き込んで、カンファを繰り返しています。
取り返しのつかないことにならないように必死で最善策を考えてくれています。
利用者さまの御宅に訪問するのがいわゆる訪問看護師の仕事ですが、
もはやどこに訪問しているかわからないくらいの動き方と連携をしてくれています。
でも、visiting nurse なら出来るんですよね。
出会いに行く、伝えに行く、看護師さんなのですから。

先々月、あるスタッフから相談を受けました。
また先ほどとは別の利用者さまについて、
サービスを終了させた方がいいのかどうかの相談でした。
その時のスタッフからの答えが強烈に印象に残っています。

私は「もし売り上げを意識して迷っているなら、気にしないでいいよ」と答えたんです。
スタッフは「ありがとうございます。でも、わたし、そう言われちゃうと苦しいんです」

響く人には、直撃する会話ですよね。
私も介護ですが現場出身なので、すぐにニュアンスを思い出してハッとしました。
こんな風にストレートな思いをスタッフが伝えてくれること、この上なく幸せです。

訪問看護師さんて、すごいです。

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