新入職の方にお伝えしていることふたつ

今月からいおりに新しいメンバーが加わります。
病棟、訪問診療、訪問看護の経験のある看護師さんで、このホームページやいおりラジオやインスタなどを見てくださっていたらしく、直接ご応募をいただきました。お会いしてみたところ、とてもハートがあり、真摯に看護に向き合ってきた方だと感じ入り、採用とさせていただきました。これからきっといおりの素敵なプレーヤーになってくださるのではと期待しています。

さて、いおりラジオvol.4の中でも事務アシスタントさんがふれていましたが、弊社では入職時に私から必ずお伝えしていることがふたつあります。

ひとつめは、けっして要領よくたくさんの仕事をさばこうとか、とにかく件数を稼いで貢献しようとか、そういった「がんばり」は一切しなくていいということです。もちろん、経営上、最低限基準にしなければならない稼働率はあります。が、それと同等、あるいはそれ以上に大切なことがあります。いおりのように医療対応の利用者様が多いステーションならなおさらです。そのためにも、現場でのケアはもちろん、ご家族様との対話、同僚とのコミュニケーション、連携機関への報告、自転車の運転などなど、勤務中のすべてをひとつずつ丁寧にしてくださいとお願いしています。

ふたつめは、ハラスメントは絶対に認めないということです。いわゆる上から下へのは目につきやすいですが、下から上も十分起こり得ます。訪問看護でいうなら、現場にひとりで出ている立場を利用して会社や同僚の悪口を言いふらしたり、自分が懇意になっている連携先や利用者さんと結託して不当な要求をしたり、そんなことをちらほら耳にします。今回入職される方にも「もし、〇〇さんがそういうことをした場合、私はかなり強く厳しい態度に出ます」とはっきりお伝えしました。一方で「逆に○○さんが不当な扱いをされた場合、絶対に我慢しないでください。まず相手本人に抗議をして、修正されなければ私に言ってきてください。必ず私が出ていきます」ともお伝えしました。

その方がステーション見学にいらした際「やさしい感じ、ほのぼのしてる」といおりの印象をおっしゃっていましたが、それを貫くために必須なのが上記のふたつだと私は考えています。「アットホーム」を謳い文句にしている組織は多いですが、もしアットホームを貫きたいなら絶対的な条件があり、それは、その組織の代表が、アットホームとは対極の視座をつねに持ち続けていることです。

人間関係でのお互いの感情って、なんだかシーソーみたいなところがありますよね。
極論すれば、ひとに楽しんでもらおうとする人は、だいたい自分は楽しくないんです。ひとにやさしくいてもらいたい人は、自分にやさしくしてる場合じゃないんです。

というわけで、訪問看護ステーションの経営者さん/管理者さん、日々の気苦労お疲れさまです。でもでも、どうにも言葉にならないくらいの一瞬の幸せと愉しさが訪問看護にはあるから、日々がんばってらっしゃるんですよね?

奇遇ですね!私もです!
いつか飲み語らいましょうね。

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