ファイルの重みと責任の重み

※今回のエントリーは事務アシスタントBさんが担当してくれています。
在宅看護についてよく知らないまま「何か学べるかもしれない!」と勇気と勢いでいおりの事務アシスタントに応募しましたが、今では、素敵な訪問看護師さんや役員さんたちのいるいおりで働くことができ、とても恵まれた環境に身を置くことができたと感じています。

いおりでは、授業や本だけでは知ることのできない訪問看護の現場を間近で見聞きしたり、在宅ケアの現状を教えていただいたりするなど、毎回知らないことの連続で、驚いたり、嬉しくなったり、とまどったりしながら事務アシスタントをしています。

私は多くの時間、ご利用者様の書類の整理をさせていただいているのですが、いつもご利用者様一人一人の書類の多さに驚きます。書類には、ご利用者様の基本的な情報や、病状、提供表、今後の計画等、ありとあらゆることが事細かに記されており、書類を綴っているファイルにはずっしりとした重みがあります。 書類の整理を始めたころは、何が何だか分かっておらず、ただ淡々と作業をこなしてしまっていましたが、書類を読んだり、内容について教えていただいたりしているうちに、この紙一枚一枚には「ご利用者様のために何ができるのか」という、看護師さんをはじめとしたご利用者様に関わるたくさんの方々の思いが込められていることに気が付きました。 また、このような分厚い書類が、訪問介護ステーションや居宅介護支援事業所などそれぞれに、ご利用者様に関わるすべての機関で作られ、各機関で共有されていると知り、とても驚きました。このファイルがもし自分や家族のものだったらと考えると、こんなにもたくさんのことを考えてケアをしてもらい、情報が共有されていることに嬉しくなりました。

そして、ひとりの人の人生に関わること、その責任の重さを強く感じています。ステーションに戻ると即座に情報を共有し、ご利用者様について話し合い、勉強をしている看護師さんたちは、いつもその責任を背負っているのだと思います。私は、そんな誠実な訪問看護師さんに憧れ、こんな大人になりたいと思うようになりました。これからも、素敵な大人に囲まれて働ける環境に感謝しながら、在宅ケアや訪問看護について、より深くじっくり学んでいきたいと思います。

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