似たり、対したり、

似てる言葉だけれどもはっきり区別しないと大ポカしちゃったり、
対義語として当たり前になっているけれども、実は違ってたり、
そんなのが、私は結構気になったりします。

わりとごっちゃにされていて、でも明確に意味合いの違うのですぐ思い浮かぶのは、
効率と能率、信用と信頼、です。

効率というのは、あらかじめ型や答の決まっているものの生産速度です。
たとえば、工場なんかで部品を生産する場合、早く正確なほうがいいですよね。
能率というのは、型や答がわからないけれど、探さなければいけない一手への姿勢です。
有名な画家の絵や、陶芸など、自分でも出来そうな気になる人いるみたいですが、
膨大な知識と修行と才能を注いで見つけた一手なわけです。
ぼんやり捉えていると似たような言葉でも、まるで対極にあります。

信用と信頼もそうです。
たとえば、よく政治家や会社の責任者が、「部下が勝手に判断してハンコ押した」みたいな、
言い訳してますよね。あれは、信用してしまったばかりに信頼していないんです。
私は、現場の責任者から「現場で、こういう不満や不安が出ている」と報告を受けたら、
その責任者を信頼していて、信頼し続けるために、そのまま信用はしません。
報告された事案について、出来るだけ現場のみなさんから生の声を聞くようにします。
信頼していなければそもそも放置か無視しますし、
人は自分の感覚で編集をして話すクセがあるし(つまり私でもそうしてしまうだろうということ)、
フェアであることを諦めたくないので、本当の不満と不安を知るために直接聞くようにしています。

では対義語ではどんなのがあるでしょうか。
孤立と連帯、理想と現実なんかが、個人的にはすぐ思いつきます。
前者は、この仕事において核になる意味合いですが、
孤立の反対は連帯でしょうか。私はそう思いません。
言葉をパズルみたいに扱うならそうなるかもしれませんが、
自分自身の問題として肉薄した感覚で捉えるなら、孤立の反対は親密だと思います。

理想の反対は現実でしょうか。国語の試験ではそれが正解でしょう。
子供の頃、そんなあっさりとした答えには納得できないタイプでした。
私にとっては、すべてにとっての反対が現実です。

そういえば、ちょっとニュアンスがズレるかもしれませんが、
好きな作家がかつて「愛は勝たないけれど、親切は勝つ」と言ってのけてくれました。
かっこいいなと思います。

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